古民家カフェに代表されるように、古民家を再生して有効活用することがちょっとした流行になっています。昨今叫ばれている「エコ」の最も有効な手段であるリサイクルの一例としてだけでなく、日本古来の建築法の素晴らしさが見直されている証拠でもあるようです。

それでも、日本各地には手付かずで消え去ろうとしている古民家がたくさんあります。木のぬくもりに満ちたそれらの古民家は、私たち日本人にとって、まさに“財産”です。そのような貴重な財産を守って後世に残すため、「古民家再生プロジェクト」が展開されています。

特に古民家が多い愛媛県の南予地方では、地元の電力会社と工務店や設計事務所が協力してこのプロジェクトに取り組み始めました。平成18年の開始以来、160件以上の古民家を再生してきました。ここでは、古民家カフェのような店舗ではなく、実際に人が住むための民家としての再生が中心となっています。

古民家をただ再生させるだけでなく、現代人の生活にも適応させるため、バリアフリーや耐震性の強化など、伝統的な民家を「住み継ぐ」ための工夫が施されています。見学会を開催してリフォームの模様を実際に見せるなどの努力のおかげで、愛媛県外からも移住してくる人がいるということです。