日本の伝統的な建築法で立てられた民家に、カフェとして新たな生命を吹き込む古民家カフェが増えています。古民家のこのような再利用は、日本古来の優秀な建築方法と現代の技術が見事に融合したものと言えます。ただ、古民家を再生することとリフォームすることには、実は大きな違いがあります。

再生とは、その建物の本来の姿を維持しながらも、強度などの関係からその構造を見直して行なうもので、建築業者が携わります。再生では、建材も本来のものと同じものを利用することが肝心です。昭和20年以前に建てられた家は建築金物を使っておらず、樹齢の長い材木と土壁のみで作られていますが、これらは現代でも容易に揃えることができます。日本古来の建築方法は優秀で、それに基づいて再生すればさらに長持ちする住居になるわけです。

一方リフォームは、バリアフリー化など、住環境を快適にするために建物を部分的に改修していくものです。従って、建築業者ではなく、リフォームを施す部分の工事業者が担当することになります。時には建物本来の構造を無視して、様々な材質のものを無理やり接合するようなこともあります。古民家が持つ構造の素晴らしさを維持するためにも、可能ならばその辺まで踏み込んだリフォームを行ないたいものです。